新しい製品をつくるとき、
最初の穴は、ドリルで開けます。
0.1ミリ単位でドリルの刃をそろえて、
大きさを変えながら何度も試す。
少し大きいと緩い。
少し小さいと入らない。
その「少し」を探すのに、時間をかけます。
面倒だけれど、必要なこと
穴のサイズが決まるまでは、
ドリルでひとつひとつ開けながら製品を作ります。
正直いえば、手間がかかる。
でも、これが新製品の最初のステップです。
出荷する製品にだって、このドリルの穴が使われている。
少し面倒だけれど、そこから始まるしかないのです。
プレス型を起こすとき
やがて、製造に問題がなくなり、
サイズも安定して、量産できる見込みが立ったとき。
そのときに初めて「プレスの型」をつくります。
型を起こして、プレスで一気に穴を開ける。
効率も精度も上がり、製造は楽になる。
でもそこにたどり着くまでには、
必ずドリルでの地道な試行錯誤があるのです。
穴の向こうにあるもの
ドリルから始まり、プレスにつながる。
その流れの中には、
ものづくりの「理想」と「現実」がいつも顔を出します。
最初の小さな穴のひとつひとつが、
やがて大きな製品へと形をつくっていく。
穴を開けるという単純な作業の奥に、
新しいものづくりの物語が隠れています。

