“物干し経済”なんて言葉は、きっとどこにもありません。
でも、ふとそんなことを考えてみたくなります。
洗濯をして、干して、乾かして、たたむ。
そのあいだに、たくさんの人の暮らしがある。
ひとつの竿が、いくつもの家族の日常を支えている。
それを思うと、物干しも立派な“経済”の一部だと思うのです。
竿の向こうにある経済
例えば、一本のアルミ竿。
それを作るには、材料を運ぶ人がいて、
押し出しの機械を動かす人がいて、
表面を仕上げる人がいて、
箱に詰めて送る人がいる。
一本の竿が売れるたびに、
誰かの一日が動いている。
小さな経済だけれど、
確かに息づいている“物干し経済”です。
洗濯するという経済活動
洗濯って、家事の中では地味なほうかもしれません。
でも、よく考えるとすごく大きな経済活動です。
洗濯機、洗剤、柔軟剤、水道、電気。
干すための物干し、ハンガー、ピンチ。
服が乾けば、アイロン、たたむ、収納。
ひとつの洗濯で、いくつもの産業が動いている。
そして、それを支えるのが、物干し竿。
経済って、こういう小さなところから回っているんだなと思います。
長く使うことの経済
うちの物干しは、長く使ってもらえるように作っています。
長く使えば、それだけ買い替えも減る。
買い替えが減れば、資源も使わない。
経済というのは「まわすこと」でもありますが、
「大事に使うこと」も、もうひとつの経済の形です。
使い捨てではなく、
ひとつのものを長く使い続ける。
そこに“日本の暮らしの知恵”があるような気がします。
物干し経済の中心には「人」がいる
物干し竿を買う人、作る人、使う人。
どの人も同じように、
“暮らしを良くしたい”という思いでつながっている。
経済とは、人と人の思いの循環なんだと、
この仕事をしていると感じます。
そして、今日もまた一本の竿が出荷される
その竿は、誰かの家に届いて、
今日の洗濯物を支える。
目立たないけれど、確かにそこにある。
そんな小さな“物干し経済”が、
この国の暮らしを支えているのかもしれません。

