製造業というのは、
いつだって「大変」と「面白い」のせめぎ合いだと思う。
ひとつの製品を作るまでに、
考えること、試すこと、直すこと、数えきれない。
しかも、思ったようにはいかないことのほうが多い。
「もう少しこうしたいのに」と思っても、
材料が言うことを聞かない。
機械が気まぐれを起こす。
図面通りにいかない。
そういう“うまくいかない時間”が、
たぶんいちばん大変で、
いちばん面白い。
大変だから、面白い
楽な仕事なんて、たぶんどこにもない。
でも製造業は特に、「手を動かす大変さ」と「頭を使う大変さ」が同時にやってくる。
ただ、その大変さの先に、
「できた」という瞬間がある。
形になったときの手ざわり、
光の反射、重さの感覚。
あの瞬間のために、全部やっているようなものだ。
面白さは、同じことを繰り返す中にある
製造というのは、毎日同じ作業の繰り返しにも見える。
でも、まったく同じ日は一日もない。
材料の温度、空気の湿度、機械の調子。
少しずつ違うから、
その小さな違いに対応するのが面白い。
「昨日と同じようにできた」ということが、
実はとてもすごいことなんです。
作る人は、いつも挑戦している
新しい製品を作るときも、改良をするときも、
“もっと良くしたい”という気持ちが原動力。
それはもう、終わりのない挑戦。
「ここまでできたらいいや」と思ったら、
たぶんその時点で止まってしまう。
製造業の面白さは、
“もっと良くしたい”という無限ループの中にある。
大変と面白いのバランス
時々、思う。
大変すぎると面白くなくなる。
でも、楽すぎるとつまらなくなる。
そのあいだで、いつも揺れている。
その揺れの中に、
たぶん“ものづくりの幸せ”があるんだと思う。
今日もまた、そのせめぎ合いの中で
今日も、機械の音を聞きながら、
「大変だなぁ」と思って、
「でも、面白いなぁ」と思っている。
それを繰り返しながら、
ひとつひとつの製品ができていく。
製造業って、そういう仕事だと思う。

