洗濯を干すときに感じる風のにおい。
それが季節の変わり目を知らせてくれる。
少し冷たくなれば秋。
やわらかくなれば春。
湿った空気の中に、
梅雨や夏の気配が混じる。
洗濯物を通して、季節と会話をしているような気がする。
風と時間の関係
洗濯物が風にゆれる。
それを見ていると、
なんだか時間の流れがゆっくりになる。
家の中の時計ではなく、
太陽と風が動かしている時計。
そのリズムで生きていると、
人の心も自然に戻っていく。
匂いという記憶
乾いた洗濯物の匂いを嗅ぐと、
ふと子どもの頃の庭を思い出す。
母が干していたシャツ。
夏の夕方の風。
あの匂いは、
記憶の中にある“暮らしの安心”の匂いだと思う。
最後に
風のにおいと今日の洗濯。
それだけで、
一日がちゃんと始まっている気がする。
そんな時間を支えているのが、
物干しという名の小さな舞台だ。

