朝6時。
まだ少し眠たい目をこすりながら、
工場のシャッターを開ける。
空はうっすら明るくなりかけて、
機械のスイッチを入れる音が、静かな朝に響く。
それが、わたしの一日のはじまり。
まだ誰もいない時間
この時間、工場は少し寒い。
でも、機械の音と、自分の動きだけがある。
誰もいない工場は、
まるで小さな宇宙のようで、
静かだけれど、確かに「仕事が始まった」と感じる。
9時になると、声があふれる
9時になると、パートのおばさんたちがやってくる。
「おはようございます!」の声とともに、
工場の空気がパッと明るくなる。
おしゃべりしながら、笑いながら、
でも手は止まらない。
手慣れた動きで部品を組み、
今日もいつものように時間が流れていく。
それぞれの時間、それぞれの働き方
6時の人と、9時の人。
同じ工場で働いていても、見ている景色が少し違う。
朝の静けさを知っている人もいれば、
にぎやかな始まりが当たり前の人もいる。
でも、どちらもこの工場を動かしている大切な時間。
ひとつの製品に、いくつもの時間が重なっている。
それが、うちの工場のリズム
静かな6時の音と、にぎやかな9時の声。
その両方がそろって、今日も工場は動いている。
「おはよう」の声を聞くたびに思う。
この工場には、
人の生活と笑い声がちゃんと流れているって。

