洗濯物は、ただ“干す”だけではない。
風と仲よくなることで、乾き方も、においも、仕上がりも変わってくる。
風というのは気まぐれだ。
強い日もあれば、まったく動かない日もある。
でも、ひとつだけ確かなことがある。
風は「通り道」ができていれば、必ず通ってくれる。
干し方で大事なのは、
服と服の間に、ちいさな風の道をつくること。
それは、暮らしの中に“余白”を作るようなものだ。
タオルを5cmあける。
バスタオルは手前ではなく奥側に。
シャツの前は風上、ズボンは風下。
そんな小さな工夫が、
仕上がりを驚くほど変える。
人生も同じかもしれない。
ぎゅうぎゅう詰めの毎日より、
すこし風が通る方がうまくいく。
洗濯物が風に揺れているのを見るたび、
「うまくやってくれてるなあ」と思う。

