わたしたちの物干しは、アルミ合金でできています。
でも、材料はスーパーみたいに「ちょっとだけください」では買えません。
最低仕入れ重量というものがあって、だいたい300キロ。
アルミだけでなく、樹脂も同じ。
しかも「全体で300キロ」じゃなくて、「ひとつの部品で300キロ」。
樹脂なんて、色ごとに300キロ。
たとえば「白」だけで300キロ。
「黒」も300キロ。
「青」だって300キロ。
気がつけば、山のような材料が工場に積み上がります。
置き場所のこと
そうなると、できあがる数はとんでもない量になります。
材料があるから作れるけれど、
作ったら作ったで、今度は置き場所が問題になる。
工場というのは、製造だけじゃなくて、
「どこに置くか」も大事な仕事なんです。
仕方のないこと
材料メーカーにも都合があります。
「少しだけ仕入れたい」と言っていたら、
材料屋さんだって商売が続きません。
だから、こればかりは仕方がない。
わたしたちは300キロと付き合いながら、
今日も物干しを作っています。
300キロと暮らす
物干しは、ただの棒かもしれません。
でも、その一本の裏側には、
「300キロから始まる」物語があります。
暮らしの道具は、いつだって、
工場の都合と、人の暮らしのちょうど真ん中で生まれているのです。

